【CN初級者向け】エネルギー診断員の独り言
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2024/08/08
見慣れた聞き慣れた光景の中に隠れた課題を炙り出す!
この記事では、診断員が実際に脱炭素診断の際に見て感じた光景から、カーボンニュートラルへの揺るぎない意志を静かに語っています。
生産を止める間もなく課題が明らかになる事も。
ある晴れた早朝。重たい身体と心を奮い立たせ、始業前の工場に到着。生産設備が置かれた現場への扉を開けると・・・静寂の中に、どこからともなく、エアーが漏れて出ている音が心地よいBGMとして遠くで合唱の様に奏でられていた。。。
これは一見、哀愁深いノスタルジーな光景ですが、このような場面に遭遇された方々多数いらっしゃるのではないでしょうか。
実はコレ、エネルギー診断員からひと言申し上げると、非常に残念かつ、即刻カイゼン必要な事例なのです。
肉眼では分からないエア漏れ箇所も、専用の計測器で確認すると…
エア漏れの発生箇所が「この辺りから」だったのが「ここから」と、視覚的に判明します。
現状を把握すると、見えなかったものが見えてくる。
工場では、「加工したり」、「熱を掛けたり」、「組立をしたり」する生産設備は花形設備として日々管理が徹底されていることと思います。例えば、始業前点検や定期メンテ・オーバーホールなど当たり前の様に維持・管理されていると思います。
しかしその一方で、エアー配管や熱配管などは、少々の不調が見られても、生産設備への影響が小さく、著しい不具合が確認されない限り、メンテナンスが見送られてしまうこともあるのではないでしょうか。
確かに、生産設備は直接お金を生みだす資産であり、生産に支障を来たさないように会社としても本腰を入れて維持管理を徹底していることと思います。しかし、エアー配管、熱配管は脇役、縁の下の力持ち的な役割で注目度が低く、ともすれば、エアーが来ていて当たり前という様に見られがちで、それらの管理も設備部門、ユーティリティ部門に丸投げされている場合も多く見られます。
冒頭で挙げられた、「遠くでエアー漏れが聞こえる・・・」も直接生産停止まで起因することは少ないですが、エアーを垂れ流している状況といえ、そのためにエアーを供給するコンプレッサーは朝・昼・夜、関係なく稼働が求められる状態になっていると言えます。すなわち、コンプレッサーは見えないところで、常に働き続け、そのための用力(電気)を終夜絶え間なく使い続けているという話です。これはほんの一例ですが、会社としては物凄い損失ですし、地球にも環境にもやさしくないことですよね。
脱炭素・エネルギー診断員としては、こういった「常態化・常識化した見落とし項目」にも診断の際に光を当て、時間を割いて確認します。そして、その結果をお客様にも報告し対策していただくことで、コツコツと脱炭素化、カーボンニュートラル化に寄与していければと願っております。
「カーボンニュートラルを常識に。」まずは小さなことからコツコツと、常識に近づける活動を積み重ねていければと日々考えております。
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