
中小製造業が知っておくべき“DX”と“GX”の違いとは?
- 補助金を活用したい
- 先進的な技術、製品、制度情報を知りたい
- CO2の見える化をしたい
- 脱炭素の情報が知りたい
- #生産設備
- #エネルギーを見える化したい
2025/06/06
“DX”と“GX”の違いと、取り組むことで得られるメリットとは?
脱炭素化において「DX」「GX」という言葉をよく耳にしますが、実際にその違いや自社への影響をしっかり把握している中小企業経営者の方は意外と少ないのではないでしょうか?
言葉の響きは似ているものの、それぞれの目的や手段は大きく異なります。
本記事では、“DX”と“GX”の違いを明確にしたうえで、中小製造業が今こそ取り組むべき理由を、メリットや重要性をもとにわかりやすく解説致します。
DX(デジタルトランスフォーメーション)とは?
DXとは、デジタル技術を活用してビジネスモデルや業務プロセスを改革し、生産性や競争力を向上させる取り組みです。
たとえば、
・紙ベースの業務をクラウド※1で一元管理
・生産データをIoT※2で収集・可視化し、異常をリアルタイム検知
・遠隔での作業、確認が可能なシステムの導入
などが挙げられます。
これらは今では当たり前のように活用されている企業も多いのではないでしょうか。
※1)クラウドとは、インターネット経由で利用できるデータ保存やソフトウェア提供の仕組み
※2)IoT(Internet of Things)とは、機器やセンサーをインターネットで接続して情報を収集・活用する技術
中小企業がDX推進に活用できる補助金(一例)
・IT導入補助金 : 中小企業・小規模事業者等の労働生産性向上を目的に、業務効率化やDX等に向けた ITツール(ソフトウェア、サービス等)の導入を支援
・令和7年度中小企業デジタル化推進支援補助金(横浜市):横浜市内の中小企業者の生産性向上を目的として行うデジタル化のためのツール導入を支援
DX化で得られるの3つのメリット
✅生産性の向上
クラウド管理により、紙業務の手間・時間・保管スペースを大幅削減
✅属人化の解消
誰でも、どこからでも、必要な情報、資料へのアクセスが可能
✅顧客への柔軟な対応
データ共有・請求業務などの効率化、顧客ニーズへの迅速な対応力が向上
GX(グリーントランスフォーメーション)とは?
GXとは、脱炭素社会の実現に向け、企業活動を構造的に見直し、省エネ・再エネ・GHG削減などを通じて、持続可能な経営を実現する取り組みです。
日本政府も「GX実行会議」で、産業界全体のGXを後押ししています。
GXで得られる3つのメリット
✅エネルギーコストの削減
ムダなエネルギー使用の見直しや省エネ設備への更新等で、経費削減と脱炭素化を両立。
✅補助金活用で投資リスクを軽減
CO2削減や再生可能エネルギーの導入などの多様な補助制度。
・経産省: GXサプライチェーン構築支援事業
・経産省: 省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業費補助金
・環境省: SHIFT事業
✅取引先からの信頼向上
SBT認定や省エネ法対応による企業価値と信頼度の向上。
※SBT(Science Based Targets):科学的根拠に基づいた温室効果ガス削減目標の枠組み。
中小企業版SBTの要件や申請について詳しく知りたい方は⇒中小企業のSBT.com
DXとGXの違いとは?
両者は、目的は違いますが連携することで相乗効果を生みます。
例えば、
「IoTで設備の使用状況を”見える化”し、省エネ対策を最適化する」などがあります。
DXを活用したエネルギーの見える化メリットについてはこちらで詳しく解説しています。
まとめ:DXとGXは「攻め」と「守り」の両輪
競争力強化と経営課題を一挙解決
中小製造業がDXやGXに取り組むことは、単なるトレンドではなく今後の生き残りに直結する経営課題です。
・DX=業務の効率化と利益向上
・GX=コスト削減と持続可能性の実現
ESJでは、DXとGXを連携させた省エネ・カーボンニュートラル対策を支援する「脱炭素診断」サービスを提供しています。
どこから、何から始めればよいかお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。御社の状況に即した最適なソリューションをご提供いたします。
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