
カーボンニュートラル実現は「小さな成果」から「大きな成果」を生むスパイラルが重要
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2025/10/03
目次
1. 中小企業が直面するカーボンニュートラルの課題
近年、仕入先や融資先の中小企業に向けて、「カーボンニュートラルに向けた取り組み」を要請する大手取引先や金融機関が増えてきています。
しかし、「太陽光発電や再エネ導入が必要なのでは」「多額の投資をしないと進められないのでは」と不安を抱き、なかなか着手できないでいる企業も多いのが実態です。
ですが、「カーボンニュートラルの実現」は最初から大規模投資を行う必要はありません。
むしろ、運用改善や小規模な投資による「小さな成果」を積み重ねることが、後に「大きな成果」へとつながるスパイラルを生み出す鍵となるのです。
2. 小さな成果が大きな成果を呼ぶ「スパイラル」の仕組みとは?
運用改善から始める一歩
照明や空調の使い方、コンプレッサーの稼働状況、蒸気や熱のロスなど、工場や事業所には日常的な運用を改善するだけで削減可能な余地が数多く存在しています。
これらは投資をほとんど必要とせず、比較的短期間で成果を実感できます。
成果を次の投資につなげる
こうした小さな改善で得られた成果を「見える化」することにより、
- 次はどの設備を更新すればよいか
- どの補助金が活用できるか
といった判断がしやすくなります。
この成果→計画→実行のサイクルが積み重なることで、自然と大規模な取り組みへと発展し、やがては企業全体の脱炭素化につながります。
この流れこそが、カーボンニュートラルを現実的に進めるためのスパイラル型アプローチです。
自社のスパイラルポイントは?
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3. エネルギー診断が果たす役割 ― 削減余地の抽出から計画策定へ
小さな成果を積み重ねるための出発点として有効なのがエネルギー診断です。
ESJが提供する診断では、以下の流れで企業の取り組みをサポートします。
- 事前準備とヒアリング
事前にご準備していただいた資料を基に、生産工程やエネルギー使用量の大きな主要設備をヒアリングし、設備の状態確認や計測ポイントなど、現地調査する際の計画を立てます。 - 現地調査
エネルギーを多く消費する設備を中心に、主要設備である生産設備やユーティリティ設備の稼働状況を確認します。そして、対象となる設備に計測器を設置し、土日・夜間・稼働時の状態を把握することで、「改善に繋がる仮説を立てる」ことができます。 - データ計測と分析
約2週間のデータ計測を行った後、計測器を回収しデータを分析します。
この段階では、エネルギー使用上の問題点を抽出し、「即日実施可能な運用改善」や、計測データとヒアリング結果を踏まえた「削減効果が大きく効果的な対策」をリストアップし、報告書にまとめます。 - 報告会
工場全体や全社での取り組みを推進していただくため、生産管理部門や品質管理部門の責任者の方にもご参加いただきます。
- データ計測結果による現状の説明(CO2排出状況や運用状況など)
- 問題点の説明と課題の整理
- 対策の説明
- 補助事業の説明
- 今後の進め方
これらを全社の取り組みとして共有・展開していただきます。
報告書で提案した対策はロードマップに落とし込み、計画を策定することにより、提案は単なるアイデアで終わることなく、
「いつ」
「だれが」
「どのタイミングで」
「どの設備を」
「どういう風に改善するのか」
「どの補助金を活用するのか」
が明確になり、段階的に対策を進める道筋とすることができます。
4. ESJの支援実績と強み
エネルギーソリューションジャパン(ESJ)は、製造業を中心に幅広い業種でエネルギー診断・設備更新の支援実績があります。
エネルギー診断を出発点とした、削減余地・課題の抽出→対策提案→脱炭素化計画→設備更新の実行支援という流れで一貫したサポートが強みです。
ESJのエネルギー診断の用途は様々あり、特定の設備更新を念頭に部分診断を活用される場合や、光熱費高騰の現状を打開するために工場全体を受診される場合など、企業ごとの課題や目的に寄り添った診断が可能です。
またそれらの診断には、当社が診断機関として登録する補助事業の活用により、診断費用を抑えて受診することが可能です。
まとめ:小さな一歩がカーボンニュートラルへの近道
カーボンニュートラルの取り組みは、最初から全体像を描くのが難しく、不安を抱く企業は多いものです。しかし、実際には小さな一歩を踏み出すことこそが最大の近道といえるのです。
- エネルギー診断の活用で課題と改善点を明確にする
- 運用改善で小さな成果を出す
- その成果を可視化し、次の設備更新計画へつなげる
- エネルギー診断結果を活用し、対策をロードマップ化する
- 補助金を活用し、設備更新を実行
- 脱炭素化を確実に推進
このスパイラルを回し続けることで、無理なく、着実に脱炭素経営を実現することができます。
📌 次のアクション
- 自社にどのような削減余地があるかを知りたい
- エネルギー診断に活用できる補助事業について知りたい
- 具体的な診断の進め方について知りたい
ESJと小さなスパイラルを生み出すところから始めませんか?
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