
インバータなしのコンプレッサーに潜む無駄な電力消費とは? 〜省エネ診断で見える化し、エネルギーコスト削減へ〜
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2025/07/31
はじめに:コンプレッサーの見落とされがちな電力ロス
工場設備の中でも、空気圧源として稼働しているコンプレッサーは、多くの中小製造業にとって不可欠な存在です。しかしその一方で、「インバータ機ではないコンプレッサー」を使用している場合、圧縮空気を生成していない待機状態でも定格電力の約35%を消費してしまうという実態があります。
これは、工場のエネルギーコストに大きく影響を及ぼす隠れたロスであり、早期の対応が求められます。本記事ではその仕組みと背景、そして改善のための手段についてわかりやすく解説します。
非インバータ機コンプレッサーの電力ロスの仕組み
待機時でも電力を消費する理由とは?
非インバータ式コンプレッサーは、一定の回転数でモーターが駆動し続ける構造です。そのため、圧縮空気の需要がなくコンプレッサーが空気を作っていない「アイドル状態」でも、モーターは電力を消費し続けます。このときの消費電力は、定格電力の約35%にのぼることが多く、長時間のアイドル状態が続けばその分だけ無駄な電力コストが発生します。
工場全体のエネルギー使用に与える影響
コンプレッサーの使用電力量は、工場全体の10〜20%を占めることも珍しくありません。このうち待機時のロスを削減できれば、大きなコストメリットにつながります。
無駄な消費を可視化する省エネ診断のすすめ
IT診断・SHIFT診断でわかること
ESJでは、経産省のIT診断や環境省のSHIFT事業を活用し、コンプレッサーを含む主要機器の運転状況を詳細に診断する支援を行っています。電流・電力のデータ計測により、実際にどれだけの電力が待機中に消費されているかを”見える化”することが可能です。
改善提案の一例
診断結果をもとに、次のような改善策が提案されます:
– インバータ機への更新による省エネ
– タイマー制御やエア漏れ対策との組み合わせ
– 必要最低限の運転に絞るシステム制御の導入
実際に、ESJが診断を行った工場では、コンプレッサー1台の運用見直しによって年間20万円以上の電力コストを削減できた事例もあります。
まとめ〜省エネ診断で、隠れたロスの発見を
インバータ機ではないコンプレッサーを使用している工場では、日常的に多くの電力が無駄に消費されている可能性があります。しかし、それはデータを取得しなければ気づきにくく、見過ごされてきた領域でもあります。
ESJの省エネ診断では、こうした“見えないムダ”を数値で可視化し、改善提案を行うことで、実効性の高いコスト削減を実現しています。
次のアクション
「自社のコンプレッサーがどれだけ電力を無駄にしているのか知りたい」
「補助金を活用して診断を受けたい」
とお考えの方は、ぜひESJにご相談ください。
中小企業であればエネルギー診断に活用できる補助金もあり、診断費用を抑えてコスト削減の第一歩を踏み出すことが可能です。
少ない投資で大きなエネルギーコスト削減をESJがお手伝いします。
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