
【プラスチック成型機】バレルからの放熱ロスに注目!エネルギー診断で省エネの無駄を見える化
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2025/07/31
はじめに:放熱ロスが見過ごされやすい理由とは?
プラスチック製品を製造する現場では、成型機のエネルギー消費に注目が集まる一方で、バレル(加熱筒)からの放熱ロスは見落とされがちです。実際には、バレルの表面から放出される熱が電力エネルギーの無駄遣いの一因となっており、見える化によってその無駄が明らかになります。
バレルの放熱ロスが生じる仕組みと影響
バレルの構造と加熱のしくみ
バレルは、プラスチックを加熱・溶融するための筒状の部品で、電熱ヒーターなどにより常時高温に保たれています。この過程で、加熱・溶融させるための熱がバレル表面から空気中に放出されてしまいます。
エネルギーロスとコストへの影響
放熱された熱エネルギーは生産には寄与せず、室温上昇による空調負荷の増加にもつながるため、電気代の増加要因にもなります。また、バレルの断熱が不十分である場合、常に過剰な加熱を行うことになり、エネルギー効率が悪化します。
データ計測で放熱ロスを見える化するメリット
サーモグラフィや表面温度計による可視化
バレル表面の温度をサーモグラフィや非接触式温度計で計測することで、どこから熱が逃げているかを可視化できます。これにより、断熱材の劣化や未施工箇所などの課題が浮き彫りになります。
エネルギー診断で得られる具体的な数値
ESJが実施している経産省のIT診断や環境省SHIFT事業などの省エネ診断では、電力ロガー等を活用して実際の電力使用量と熱ロスの関係をデータ化し、改善提案を行います。数値に基づく診断結果は社内説明や稟議にも活用しやすく、実行フェーズへの移行がスムーズです。
改善策とその効果
断熱材の設置や改修による効果
バレルへの高性能断熱材の設置や、既存の断熱材の補修により、放熱ロスを30~50%低減できるケースもあり、年間で数百万円規模の電力コスト削減につながります。
空調負荷の低減も実現
放熱ロスが減ることで、作業環境の温度上昇を抑えることができ、空調負荷の低減にも寄与します。結果として空調システムのエネルギー消費を抑えることができる点も重要なメリットです。
作業環境の改善
放熱ロスの多い設備は、作業場の室温上昇を招く原因となります。このような環境では、作業者の集中力や作業効率が低下し、熱中症など健康リスクも高まります。放熱ロスを抑制することで、作業環境の温度上昇を抑えることができ、快適で安全な職場づくりにつながります。省エネと同時に、従業員の働きやすさや生産性の向上にも貢献できる、重要な改善ポイントです。
ESJの診断サービスと実績
ESJでは、プラスチック成型工場への省エネ診断実績を多数有しており、成型機やバレルの放熱に着目した診断も数多く行ってきました。実際に、ある中小製造業の事例では、バレル断熱の改善だけで年間約120万円の電力削減効果が得られました(ESJ診断実績より)。
まとめと次のアクション
プラスチック成型機のバレルからの放熱ロスは、日常業務の中では当たり前になりがちですが、エネルギーコスト削減の大きな鍵となります。エネルギー価格の高騰が続く今こそ、一日も早く動き出し無駄を削減しませんか?
まずは現状を把握するためにも、省エネ診断の受診で第一歩を踏み出しましょう。
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