
【中小企業向け】Scope3とカーボンフットプリントの違いとは?
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2025/06/06
脱炭素経営で押さえるべき基本と対応ポイント
この記事では、中小企業が脱炭素経営で求められるScope3対応とカーボンフットプリントの違いをわかりやすく解説します。限られたリソースでも取り組めるポイントとESJの支援内容もご紹介します。
Scope1・2・3とカーボンフットプリント(CFP)とは?
持続可能な社会に向けた動きが加速する中、大企業だけでなく中小企業にも脱炭素経営が求められています。中でもよく混同されがちなのが「Scope3」と「カーボンフットプリント(CFP)」。
これらはどちらも温室効果ガス排出量を可視化する指標ですが、意味も目的も異なります。
ここからはその違いを明確にしつつ、中小企業が注力すべきポイントをわかりやすくご紹介します。
Scopeとは?1・2・3の違いを整理
参照:環境省 SBTについて より一部抜粋
「Scope」とは、GHG(温室効果ガス)の排出範囲で、Scope1は自社の直接排出、Scope2は購入電力の間接排出、Scope3はその他の間接排出のことを差しています。
取引先(主に大手企業)から排出量の報告や削減努力を求められるケースが増えているため、中小企業でも“Scope3”は特に注目され始めています。
この背景として、取引先の大手企業が環境目標として掲げるGHG削減の取り組みには、サプライチェーン全体でのGHG削減が含まれている事に加え、2027年3月期から東証プライム市場に上場する大手企業に対し“Scope3”の情報開示が義務化される動きがあり、今後もその開示義務対象企業は拡大していくことが考えられます。
カーボンフットプリント(CFP)とは?
カーボンフットプリントは、製品やサービスにおいて、ライフサイクル全体(原材料調達〜廃棄)におけるGHG排出量の指標で、主にLCA(ライフサイクルアセスメント)手法で算出されます。つまり、CFPはScope3の中でも製品単位でのGHG排出量を定量化する考え方といえます。
出典:グリーン・バリューチェーンプラットフォーム カーボンフットプリント全般
Scope3とCFPの違い【比較表】
中小企業が注力すべき脱炭素対応ポイント
まずはScope1・2の把握から
まずは社内でエネルギー使用量の「見える化」を行い、Scope1・2の排出量を把握しましょう。
取引先からの要請に備え、Scope3カテゴリを整理
Scope3のうち「カテゴリ1(購入した製品・サービス)」「カテゴリ4(上流の輸送)」「カテゴリ9(下流の輸送)」など、関係するカテゴリを整理しておくことが効果的です。
製品単位でのCFP対応は段階的に
まずは、“主要製品の素材”や“エネルギー使用状況”から“CO2排出量を試算する簡易的な評価”から始めるとよいでしょう。生産設備のエネルギー使用状況を“見える化”することで、設備ごとのCO2排出量を明らかにすることができます。
ESJの支援:Scope3・CFP対応はおまかせください
ESJでは、中小企業の実態に合わせてCO₂排出量削減に向けた支援を行っています。特に脱炭素診断によるScope1・2のCO2削減対策においては、多くの中小企業様から高い評価をいただいています。
「Scope3ってどこから手をつけたらいいの?」
「CFPってウチの業種でもできるの?」
そんな疑問があれば、まずはお気軽にお問い合わせください。
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